皆さんからのメッセージ


(「数学のノーベル賞」ともいわれる)フィールズ賞受賞者ローラン・ラフォルグ氏からの賛同メッセージ


石原慎太郎氏には、とにかくご忠告いたします――
フランスの、あるいはフランス語でなされた数学について、どうぞ、ご自分のお国の数学者たちの意見を尋ねてご覧になってはいかがか。現時点で44名のフィールズ賞受賞者のうち8名がフランス人であり、他の3名は研究者人生のもっとも長い期間をフランスで過ごした数学者でした。



石原都知事の「タヒチの原住民のほうがよっぽど合理的に数える」という発言をうけて 
ベルカンヌ氏と、タヒチの出版社編集長デュ・プレル氏とのあいだで交わされた電子メール


――今日は。私はマリック・ベルカンヌと申しまして、東京でフランス語学校を経営しております。突然ですがタヒチでのフランス語の数え方について、お教え願えませんか。
――「数の数え方」ったって、ガリア人の子供らとおんなじですけど。
――タヒチではフランス本土とは別の数え方をしているなんてことを言う人がいるんですが、それが本当かどうか、また、本当ならばどういう数え方なのか、教えていただきたいのです。
――ある小学校の女の先生にも確かめてみました。それによると、「数の数え方の違いといって、唯一考えられるとすれば、かけ算を覚えるときに、タヒチのメロディーに乗せて覚える、という点くらいかしら」ということでしたよ。トーキョーで頑張って下さい。
友情をこめて
アレックス・W・デュ・プレル
出版社編集長



違いが分からない都知事のフランス語蔑視発言
小畑精和
明治大学政治経済学部教授
(フランス語・カナダ文化研究担当)
原告
Ⅰ 都知事にエスプリを効かせた抗議
Ⅱ 多様性を認めることの重要さ
Ⅲ 都知事のサイト
要望書のコピー


「フランス語の擁護(Defense de la langue francaise)」副会長マルソー・デシャン氏より、
平林博駐フランス日本大使に宛てて

「良好な関係を維持してきた国から発せられたこの謂われなき攻撃について、深い悲しみをお伝え」する書簡


平林 博
駐フランス日本大使閣下
オッシュ大通り7番地
75008 パリ
照会番号 dlf / md05107
用件 東京都知事の発言の件
                                    2005年7月4日
大使閣下
 当会の駐日通信員より、以下のような情報が私どものもとに寄せられました。
 去る2004年10月19日、東京都知事、石原慎太郎氏は、東京都の新しい大学のための支援組織発足式において次のような発言を行った。「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが[旧大学の廃止と新大学の設立に――引用者註]反対のための反対をしている。笑止千万だ。」(2004年10月20日「毎日新聞」)
 この発言に示されているとおり、石原慎太郎氏は、これまで科学史に輝かし足跡を残し、同時代人のなかから数人のフィールズ賞受賞者も輩出しているフランスの数学者たちの国際的名声をまったく御存知ないのです。
 とりわけ石原慎太郎氏は、私どもの言語、ひいては私どもの国に対して不快きわまりない態度をお示しになった。氏は、これにより、現在日本においてフランス語フランス文化の教育と振興に懸命に取り組んでいる個人ならびに事業体を侮辱したのであります。この件をめぐり、日本でフランス語教育に従事する人々からなるグループが謝罪と賠償を求めて東京地方裁判所に提訴を行ったと聞きます。
 私どもは日本国の司法を信頼しておりますので、この訴訟事件に介入するつもりは現在のところありません。
 しかし、私どもがこれまできわめて良好な関係を維持してきた国から発せられたこの謂われなき攻撃について、私どもの深い悲しみを閣下にお伝えいたしたく、一筆したためる次第です。
 敬具
「フランス語の擁護」副会長
マルソー・デシャン
写し送付先
―フランス外務省
―フランス文化省フランス語委員会
日本語で寄せられたメッセージ
                          →フランス語で寄せられたメッセージの翻訳へ
【あ行】

●浅井 晃
一つの言語に対する侮辱はすべての言語に対する侮辱と同じです。 ぜひ晴らしてください。

●浅利 祐子(フランス在住経験者)
今年6月フランス人の友人から石原知事の当該発言に関するル.モンド誌の記事が送信されてきました。「どう思う?」とのことでした。東京都民である私はこの発言の根拠のなさと、差別的内容が日本人として大変恥ずかしく、またフランス語を話す世界中の人々に申し訳なく感じ、フランス語を話す知人に自発的に自らの見解を述べ、お詫びを述べるメールを送信致しました。「このような人物を東京都の知事に押し上げた(私は彼に投票していないが)都民をお疑いになるであろうが、目下このような訴訟も起きており、日本中で問題視されているということをお知らせ致します」と付け加えました。
ヨーロッパ、殊にフランスでは人種差別はもちろんのこと民族差別、民族主義、異文化差別、言語統制に対する批判的見解が一般市民においても常識です。争いの火種を起こすべきではなく、相互に理解していく第一歩として当然に認め合うべきことであるという世界平和への見地から、また言語と文化は表裏一体ともいうべき人類の遺産であるという見地からだと思います。また、個人のアイデンティティを大切にするのと同様に、個々の文化や言語を積極的に保存する動きがEU内でも強く、事務的に共通語を設けていくことによって多様な人類の遺産を失っていくことを防いでいこうとしている最中なのです。現に2言語、3言語を公用語とする国が経済的な利益を度外視してもそれを保存する価値を認めている事例が殆どです。フランスではわが国とは違い、フランス語の意味範囲を正確に規定しつづける努力を1635年以来アカデミーフランセ-ズが行い続け、ルソーが書いた書籍も現代人が読めるというくらい驚くほど正確に保存された明晰な言語によって歴史の保存もきちんと行われています。むしろ国語問題歴史問題に関して無頓着な政治家ばかりが多く、翻弄される日本国民としてはうらやましくもあります。
もう一つ、世界中で活躍している日本人達が築き上げた信頼をこのような暴言によって疑いの目にさらす可能性をお忘れなく。フランスにおいても日本人は大変信用が高く、それによって現地での暮らしを幾度助けられたことか枚挙にいとまがないほどです。日本と日本人の信用、文化程度に対する評価を傷つける行為であることも付け加えさせていただきたいと思います。
私はこの発言を許すつもりはございません。何にも産まず損害だけを残した最悪の行為ですから。
是非このような品性のカケラもなく愚劣極まりない軽率な発言は「常日頃から」おやめ頂きたくお願い申し上げますとともに、フランス語に携わる全ての人々に対し、陳謝なさるべきだと考えております。

●青山 泉 / 東京都立高校教員
石原都知事の発言に対する抗議の署名に賛同します。

●安倍 妙子 / 現在無職
早速署名にご協力したいと思います。なお、貴校の公開質問状は早速私のブログに転載いたしました。お時間のあります折に、どうかご高覧ください。

●井形美代子 / パリ第7大学第3課程、東京都立大学博士課程在籍
私は、2004年10月19日に行なわれた「Tokyo U-club」の会合で石原慎太郎氏がフランス語への冒涜的な発言をしたことに対して全面的に抗議します。

●石川 孝太郎(会社員)
本件については、メディアを通して伝えられる情報が限られており、都知事がいかなる真意を持っての発言であるかは定かではないが、影響力の大きな公人としての発言であれば極めて遺憾におもう。
また、都知事の主観的な言動により名誉や誇りを著しく傷つけられた方々がいることが事実である以上、それが誤解に基づくものであれば誤解を解く努力を、そうでないならば、公の場で発言を撤回し明確な謝罪をするべきであるとおもう。
これらいずれかが実現されるまでは、賛同者として当該裁判を支援させていただくつもりである。

●石川 知広(首都大学人文科学研究科教授)
提訴という勇気ある行為に敬意を表します。「裸の王様」の虚飾が剥ぎ取られ、貧寒極まりない裸が本当に露呈されることを切に願うものです。

●市口 幸治
つい先日までアメリカに留学しており色々な国の人、言語に触れる機会がありました。そして言語というのは便利な面、不便な面があって当然であると気づきました。日本語も英語も、勿論フランス語も例外ではないと思います。
日本だけでなく世界の中心都市である東京のトップの人間があのような発言をするとは残念ですし、憤りも感じました。

●伊藤 智子(主婦)
文化人らしからぬ発言で、知事の知性と教養を疑います。
以前から、女性蔑視と思える発言等がとても気になっていました。それでこの発言!
確かに我々日本人には数字の読み方は複雑かも知れませんがフランス人にとっては赤ん坊のときから身についているもの。それを日本人があれこれ言うものではないでしょう。フランス語の数字の読み方が複雑と思うのは自分の学んできたものとちょっと違う言語で育った人がそう感じるのであって、他の文化を認めない知事の発言は噴飯物です。フランス人が、日本語にはひらがな、カタカナ、漢字など複雑な文字をもっている国で変ですと非難しましたか?これも日本固有なものなのですから、非難されるものではないでしょう。フランス語を勉強してみたら、石原さん!

●岩倉 智久(精神保健福祉士/アマチュア・サルサ・ダンサー)
私は母語である日本語(厳密に言えば大阪弁ですが)とスペイン語と英語を話すトリリングアルです。そのほかに韓国語、イタリア語、そしてフランス語も少しずつかじったことがあります。ですから「フランス語には『70』、『80』と『90』がなくてね……」という話は、私にとってはアステカの神話と共に他人と話をするきっかけを作るときのお決まりのネタであり、石原知事の発言もおそらくそのあたりに端を発しているだろうというのは容易に想像がつきます。
しかし、それは「数えられない」ことではないのは言うまでもないし、またそれによって「国際語として失格する」かというとそんなことは関係なく、それぞれの言葉は便利なところと不便なところとを両方持ち合わせています。それが言語文化というものです。にもかかわらず、自らの発言に対し開き直ってしまっている石原知事に、物事をちゃんと考える機会を持ってもらうお手伝いを私もしたいと思います。

●上野 哲也(派遣研究員・フリーランス翻訳家[ドイツ語])
私は2年間ドイツ留学をした化学研究者です。フランス語を特に勉強はしませんでしたが、研究に必要なフランス語文献を目にしますし、ドイツ語にもフランス語由来の外来語があり、発音もフランス語のままです。英語もフランス語由来の単語が多いではないですか。化学ではドイツ語文献が多いのですが、「ドイツ語なんか英語と同じだから単語の意味だけ調べれば理解できる」と、日本では無用の長物と誤解されています。ドイツ語の数の数え方も日本とは異なりますし、中世の英語も今とは数え方が異なりました。日本語の場合、「一本、二本、三本」の発音の理由を外国人学習者に理解してもらうのは困難です。他国の文化を理解できない人が「知識人気取り」で大衆に誤解を植えつけることは許せません。

●鵜飼 哲(一橋大学言語社会研究科教授)
誰に対してであれ、何に対してであれ、侮蔑をあらわにすることで快楽を得ようとする文化のあり方に反対です。フランス語の言語文化も人種差別的な侮蔑と無縁ではありませんが、それに対する大きな抵抗の力も秘められています。本訴訟が石原都知事という個人の偏見を越えて、侮蔑なき世界を求める人々の声を世論に響かせる機会となることを願っています。

●内田 樹(神戸女学院大学文学部教授)
私は日本の文化を愛しており、それを誇りに思っている。けれども、自国のゆたかな文化に誇りをもつことと、他国のそれを侮ることは意味の違うことである。私が石原知事に批判的であるのは、わが国の文化の威信と卓越をもっぱら他国の文化を侮ることによって証明しようとする彼の態度がむしろ日本文化に対する外部評価をいちじるしく損なっていると考えるからである。私はフランス文化の名誉のためと同時に、日本文化の名誉のために、彼が国辱的発言を繰り返すことを止めていただきたく、この原告団に参加している。

●生方 卓 (教員)
裁判所が文化多様性条約の精神の涵養に寄与できるのか、それとも野蛮・独善・偏狭の精神に隷従するのか。そして結局日本の文化さえも貶めるような結論を出すのか。極めて重要な裁判だと思います。

●江口 雄洋(団体職員)
私はフランス語が分かりませんが、今回の都知事の悪態とその考え方に首を傾げています。「数えられない」とかいう理由で言ってしまえば、ドイツ語なんかsiebenundzwanzigだのhundertachtundneunzigだの、ひとつづりで長いし難解ですよね。なぜまたフランス語を槍玉にあげたんでしょうか…。こういう人が選挙で受かっちゃうところが日本のダメなところですよね。日本って「恥の文化」なんて言うくらいで、恥をかくような言動を嫌ってきましたよね。恥を恥とも思わない人は別ってことなんでしょうかね…。(一緒にされたくはないんだけど)日本人として申し訳ない、そんな気持ちを込めて賛同させてもらいます。

●榎本 譲 / 大学非常勤講師:フランス語
石原都知事発言への抗議に賛同いたします。こういう都知事を選んでしまう民衆の意識状態に問題があると思います。ご健闘を期待しております。

●大池 洋恵(医療事務)
日本語と同じくらいきれいなフランス語に魅せられて勉強している者です。今回の石原都知事の発言には、驚きと同時に恥ずかしさを覚えました。フランス語圏の方々には、本当に不快な思いをさせてしまって申し訳ありません。日本人として恥ずかしく思います。きれいな日本語を話せる日本人が公職についてほしいものです。

●大石 高典(大学院生[京都大学大学院理学研究科])
石原氏のフランス語に対する発言は、日本人の「野蛮(sauvage)」で、「未開(primitif)」な国際感覚の一面を露呈している。同じ日本国籍を持つものとして恥ずかしい。
石原慎太郎東京都知事のこのような暴言は、フランス人やフランス文化に対して失礼なだけでなく、過去にフランスによる植民地支配を受けた歴史を持つアフリカのフランス語圏諸国民に対しては二重の冒涜となる。
私の専攻する人類学は、調査地の人々との信頼関係がきわめて重要な学問分野である。フランス語を用いて、フランス語圏アフリカで調査研究活動を行っている者として、石原氏に発言の即時撤回とすべてのフランス語話者、フランス語圏国民に対する謝罪を要求したい。

●大久保 康明(首都大学東京教授[東京都立大学兼務])
新大学就任者です。新大学案反対運動に際しては、主に文書活動の面で努力しました。自治体行政の暗愚、頑迷、非人間性への怒りはおさまりません。その頂点にある知事の、大学、学問、文化に対する侮蔑的態度も尋常ならざるものと思います。形容に窮する愚に接し、何ゆえここを去らねばならないか、むしろ嫌悪感を保ちつつ居続けるべきではないかと考え、ここにおりますが、自他の人心荒廃は如何ともし難いようです。知事の仏語蔑視発言はまさに象徴的です。

●太田 進一
有名な哲学者デカルトやパスカルが数学者でもあったことを石原都知事は知らないのかな?

●大野 裕(立命館大学理工学部教授)
石原発言直後に、激励のメールを差し上げた者です。依然としてみなさまの働きを支持しています

●大矢タカヤス(東京学芸大学教育学部教授)
フランス語習得に失敗した鬱憤を、知事として晴らされては困ります。

●岡田 泰介(歴史学研究者)
石原氏のような極右政治家の言動を放置しておくことは日本社会にとって損失と考えます。

●岡田真知夫(東京都立大学教員)
「そういうものにしがみついている手合い」の一人です。一つの言語とその言語を話す人々が育んできた文化を小馬鹿にし、その言語と文化を理解しようと努力している人間を「笑止千万」と言って切り捨てる… そういう男が東京という自治体の長の座にいるという現実… 悲しくなります。

●岡田 まり子
石原都知事は何様だと思っているのでしょうか?こういう人が都知事をやっており、支持している人が少なからずいる!という現実に愕然とします。

●岡本 順治(学習院大学教授)
公の立場にある政治家が、外国語に対して誤った先入観を国民に対して広めるような発言をすべきではありません。
http://pocus.jp/damaran.html

●岡本 憲和(会社役員)
石原慎太郎のような半端な知識をひけらかすものが都知事をしているなど問題です。相手は権力を笠に着てやってくると思いますが、このような者に権力を与えた都民は反省すべきです。

●尾河 直哉(大学講師[フランス語、イタリア語])
2005年6月2日の朝日新聞を読んでこの事件を知りました。「異文化コミュニケーション」という言葉が踊る現在の日本では、皮肉なことに異文化への敬意と理解がなし崩しにされています。石原の発言には激しい怒りを感じています。

●小畑 精和(明治大学教員[フランス語、カナダ文化研究担当])
フランス語に限らず、それぞれの言語はそれぞれの論理性をもっている。多様性を認めることができなければ、国際社会でコミュニケーションを取ることは不可能である。国際都市東京の知事として、石原さんも違いが分かる人になって欲しい。

●小畑 精武
石原知事のこの間の問題発言の根底には弱いものいじめの人権無視があると思います。それは過去の戦争を反省しない今の日本人に通じるもので、赦すことができません。国際都市東京に恥じる知事で、裁判に賛同します。
言語は文化遺産です。お互いにその価値を認め合うことが国際社会では重要でしょう。国際都市の首長に相応しい言動をしてもらいたいものです。

【か行】

●粕谷 祐己(金沢大学教授)
http://web.kanazawa-u.ac.jp/%7Ekasuya/IshiharaHatsugen.html
http://web.kanazawa-u.ac.jp/%7Ekasuya/IshiharaHatsugen2.html

●椛島 裕之(弁護士)
東京都民であることが恥ずかしくてたまりません。このような発言に対してきちんと対応できる司法制度であって欲しいと思います。

●亀永 能布子(石原都知事の「ババァ発言」に怒り謝罪を求める会)
私は「ババァ発言」裁判の原告です。みなさんの提訴のニュースにとても励まされました。ありがとうございます。ごいっしょにがんばっていきましょう。

●川崎奈津子
石原さんの、傍若無人な振る舞いは本当に危険だと思います。これを野放しにしていてはいずれまずいことになるのではと感じます。勇気ある行動に、エールを送ります。

●菅野 賢治(東京都立大学人文学部助教授)
東京都立大(旧制度)における、今回の発言の直接の当事者として、訴訟の趣旨に心より賛同いたします。「都立大ではフランス語を学ぶ学生がゼロ」という度重なる発言の虚偽も、同時に公の場で明らかにされることを願っています。発言直後に公表したわれわれの「撤回を求める」文書にもあるように、「このように相手国の言語と文化をいたずらに貶めて恥じないような人物を、東京都の長の座に、そして大学設置主体の最高責任者の座に戴いてしまったことの不幸を(・・・)心より嘆く」ものであります。

●九郎 政宗(「CLick for Anti War」主宰)
・・・たまには仕事しなさい。

●黒田 俊郎(武蔵工業大学非常勤講師)
本当にひどい発言だと思います。こんな人が都知事になっているとは、と驚きと憤りを感じています。

●桑名 恵子(教師)
石原都知事は全く日本の恥です。やってること、言ってることがファッショです。これまでは日本の中でひんしゅくを買っていましたが今度はフランスにまで迷惑をかけています。一刻も早く都知事を辞めてもらいたいです。裁判を応援しています。鉄槌を下してください。

●合田正人 / 明治大学教官(前:都立大教官)
石原都知事への公開質問状と抗議文の主旨に賛同いたします。

●小林 史高(会社社長)
私はフランスのワインを多く扱う商売をしているものです。フランスのワインの名前は含蓄と美しい響きを持った世界でも類を見ない文化的なものです。言語は、その国の文化の基盤です。石原都知事は、フランス語をけなすことによりフランスの文化をけなしました。それはフランス人ばかりではなくフランス文化を愛するもの全てに対する侮辱です。
そしてさらに、彼は世界に対し「日本人とはこれだけ愚かな民族である」ということを声高に撒き散らしたのです。
これは日本の民族として、大変に迷惑なこと。
石原都知事は正に日本の恥といえましょう。

【さ行】

●齋藤 俊夫(学生)
都知事の発言は、「恥ずかしい」の一言です。こんな人が自分の住む所の長をやっているのが恥ずかしく、また不思議で仕方がありません。フランス語という一つの文化を否定するということは自分の文化をもおとしめる行為です。
少なくとも自分は彼に反対する考えを持つ人間であることをはっきりと示したいと思います。

●坂本 美鶴(翻訳業)
石原知事の日頃の暴言には腹立たしく思っていましたが、矛先がフランス語にまで向けられるとは。あまりに常識を欠き、無教養な暴言に唖然としています。フランスとフランス文化を愛する一日本人として、ゆるせません。

●佐々木滋子(一橋大学法学研究科教授[フランス語担当])
東京U-clubでの「フランス語は数を勘定できない言葉だから、国際語として失格している」という石原発言には、大きく見て二つの問題があります。
Ⅰ. この発言それ自体が意味しているところと、その正否について。
この発言は、前段が否定されれば、自動的に後段も成り立たなくなります(否定されます)ので、前段だけを取り上げますが、この前段は、いったい何を意味しているのか(発言者石原知事は何を言いたかったのか)を考えると、二つの解釈が可能になります。
①知事の言いたかったことが、≪フランス語は、言語として「数を勘定できない」、言い換えれば数詞を持たない、数の観念を含まない言語である≫というものであるなら、いかなる言語であれ、言語はそれを用いる話者の世界認識の表現であると同時に、この認識それ自体を成り立たせている原理でもあり、またこの世界認識には数の観念が不可欠である以上、数詞を持たない、言い換えれば数の観念を含まない言語などはありえないわけですし、実際にフランス語には数の観念があり、数詞が存在しますから、この発言はまったくの誤りです。おそらくこんな当たり前なことは、誰でも分かっていることなので、この発言を真に受けて、「フランス語は数を勘定できない言語」だなどと信じる人はいないでしょう。
②あるいは知事は、フランス語は数詞を持ち、数の観念を保有している言語であることは認めた上で、単に≪フランス語の数の勘定の仕方は、ややこしくて、不便である、フランス語の数の勘定の仕方を用いて、通常の人間が数を勘定することは困難であり、敢えて言えば、不可能である》と言いたかったのかもしれません(どうやら、知事の弁明などを聞くと、こちらの解釈が正しいようです)。
そうだとすれば、この主張は二つの点で誤っています。
第一に、現実にはすべてのフランス語話者は(その数は、過去から現在まで、また未来のそれも考えれば、ほとんど無数に至るでしょうが)、フランス語の数の勘定の仕方を用いて、特に不便を感じずに、数を勘定しているのですから、知事の主張は成り立ちません。せいぜい好意的に聴いても、上の主張は、≪私石原新太郎にとっては≫という留保条件抜きには、理解できないことです。つまり、ここで知事が言っているのは、石原氏本人が、フランス語を学びながらも、ついにフランス語で数を勘定できるほどの運用能力を身につけるに至らなかった、ということでしかありません。
第二に、知事は、おそらく知事が慣れているであろう日本語の数の勘定の仕方にフランス語が当てはまらないと非難しているわけですが、それは結局≪フランス語が日本語と違うのはおかしい≫と言っているのと同じことですから、自己のフランス語運用無能力をフランス語それ自体に転嫁するものです。誰が見てもそれはきわめて子供じみた反応です。このような発言をするということ自体が、氏の知的欠陥を暴露するものでしかありません。
東京都都知事の職責にとって、フランス語の十分な運用能力が不可欠であるとは考えられませんので、上記の二つの誤りのうち、より重要なのは後者のほうでしょう。実際、こうしたまともに相手にするにも値しないような発言をする人物が日本の首都の知事の職にあるということ自体が、国民としてまことに恥ずかしいことです。しかし翻って考えるなら、彼を知事に選出したのは都民自身なのですから、その限りでは、彼を告訴するということは、都民自身の(ひいては日本国民の)見識のなさを裁くことに他なりません。
Ⅱ.知事の発言の政治的効果について。
知事の発言の第二の問題は、このような知事をいただく東京が、パリと姉妹都市の関係にあるということです。都知事自身に姉妹都市の言語を人並みに運用する能力がなかったことは致し方ないとしても、その事実を棚に挙げて、姉妹都市の言語をこのように中傷することが、両都市ならびに両国の友好関係に今後亀裂をもたらすかもしれないという危険に対しては、都知事は責任を取るべきです。言い換えれば、都知事はパリ市ならびにフランスに対して、このような言いがかりとしか取れない誹謗を公の場で口にした事実について、(また本訴訟に関する記者会見で、フランス政府が言語を改革すべきだとか、彼の発言を真摯に受け止めるべきだとか、およそ見当違いの傲慢な発言をして、自己の誤りをいささかも省みない態度をとったことについても、)謝罪すべきでしょう。(その限りで、訴訟を支持します。)

●佐藤 進(二松学舎大学大学院教授)
中国研究者の端くれとして、かねてより石原都知事の中国蔑視の言動について腹に据えかねております。加えて、教育研究の何たるかをわきまえない東京都立大学破壊に我慢がならず、首都大学への就任を拒否しました。このたびの貴会の訴訟を断乎支持します。

●真辺 あつ子(会社員)
氏のような方の深慮を欠く発言に失望と怒り、悲しみを覚えます。原告の皆様のご決意に賛同いたします。

●ジュフロワ・聡子(パリデザインオフィースDe-SIGNE 代表取締役社長)
●アラン・ジュフロワ(作家)
私たちは、2004年10月19日に行なわれた「Tokyo U-club」の会合で石原慎太郎氏がフランス語への冒涜的な発言をしたことに対して全面的に抗議します。

●杉山 正樹
憤慨に堪えぬ思いと同時に、石原都知事ともあろうものが、この程度の知能しか持ち合わせぬかと哀れに思われます。

●鈴木 イヴェッツ(翻訳士)
日本の知識人の一人であると自分が強く自慢する石原さんがmediaの前でこのレベールの話しかできないとしたら、日本のインテリ全体が大変恥ずかしいでしょう。
自分の目的(首都大学東京)のために、学科を選ぶのは自由ですが、選択の理由を説明するために、他国の言語を罵倒する必要はない。

●関 幸子(塾講師)
誰も触れていないので、一言。
知事は、劣等感のある人々に迎合しようとしているのだと思います。社会への復讐めいた、粗暴さに同調すれば、若者の考えに仲間入り出来る、と考えているのかもしれません。フランスとは無関係ですが、背景にこういう事もあるので、どうか謝罪を勝ち取って下さいませ。

●関口 年丈(フリーランスライター)
私は<自由・平等・博愛>というフランス革命以来の3つの精神に共感し、大学ではフランス語とフランス文学を学びながら、その理解に努めてきたが、未だ、途上である。
石原氏は過去に多くの舌禍事件を起こしていることからも理解できるように、氏の根源には、この3つの精神に反する思考が存しているのは明白。今回の氏の発言も、氏の浅はかな知識が生んだ、フランス語及びフランス文化に対する誤解と看過することはできない。寧ろ、この3つの精神に対する挑戦と捉えるべきである。

【た行】

●高木 範子
過去においても石原都知事は数々の“暴言”を発しており、都民として恥ずかしい思いでおりました。言語というものはその国の文化です。この度の発言はフランスという国を否定する発言と言っても過言ではないと思います。公的に謝罪すべき行為です。会の趣旨に賛同いたします。

●高橋 悦次(「フランスの文化と言語を楽しむ会」ボランティア講師)
今回(2004.10.19)の石原都知事の暴言ともいえる発言に対して強い憤りを感じています。その後の一連の経過から見て、訴訟で争うことを全面的に支持します。

●武田 裕紀
東京都知事である石原氏の言動については、本来は有権者である東京都民が判断を下すべきものなのですが、今回の問題に限らず、石原氏の度重なる国内外へ向けての挑発的な発言は、日本の国際的な信用と品位をおとしめるものであり、一人の日本人として見過ごすことはできません。彼の政治的プロパガンダの手法を批判するという意味からも、今回の訴訟に賛同します。

●田中 紀彰(会社員)
中国人や朝鮮人が訴訟をおこすと日本人は冷ややかですが、フランス人がおこした訴訟となると少し状況が異なるかもしれないという期待を抱いて賛同しました。できれば国際問題に発展させたいです。今度こそは徹底的に追い込みたい・・、と思っています。

●谷口 博史(中央大学法学部・フランス語)
微力ながら応援します。

●オディル・デュスッド(大学教員)
現在のグローバル化の時代には、言葉の多様性は特別重要なことだと思います。

●寺本 成彦(大学教員)
「理」が通りにくいこの国で、「無理」(人権蹂躙に限りなく近い言辞)がその首長の口から吐き出されることのあまりに多いこの首都が、フランスにおける「パリ」と同等の位置にある事実に慄然とする。根拠のまったく欠けたフランス語への讒謗阿諛は、発言者の自己中心的他罰人格およびその知的誠実さの欠如にこそ帰されるものであるのに、それが首都行政の一部をなすと強弁するのなら、事態はもはや座視し得ないものとなったと感じる。フランス語における「石原問題」は、彼の全“業績”のうちの氷山の一角に過ぎないが、まずもってこの「一角」を徹底的批判の俎上にのぼせる必要があると思う。

●徳田 勝紀(社団法人ベトナム協会 理事/日越文化協会 常務理事)
フランス語は数字が数えられない言葉?とは、面白いことを言う男です。
彼は一橋大のフランス語で欠点を取った恨みでもあるのではないかという友人もいます。
私はフランス語の授業で「キャットル・バン・ディス」という表現に、文化の深さようなものを感じたことがありました。
Y君という私の友人は、今年6月ガンで他界しましたが、彼は直前まで、上智大の社会人講座でフランス語を学んでいました。役員退任のあと、恐らく6~7年に亘る長いレッスンだったと思います。お通夜には年配の女性数名が一と塊になっていましたが、一見して彼のフランス語仲間だと解りました。
私とはサイゴンの南洋学院、旧制三高文丙、京大と、三つの学校が一緒という珍しい存在でしたが、78才までフランス文化を愛し、フランス語の習得を続けた彼は、頑固と言えばそれまでですが、仏人教師から直接法で学んだ最初のフランス語、伊吹武彦、生島遼一両氏の講義---シャンソンに酔いしれた青春の面影が、最後まで彼を包んでいました。幸せな男の最期でした。
昔は華美なアメリカ文化に対する批判精神として、男も女もフランス文化に憧れ、映画も米画よりフランス映画に人気が集まりました。
今は何もかもがビジネス優先で、ぎすぎすした味気ない時代になり、真につまらない世の中になってしまいました。
この裁判は世界が見ています。どうか最後まで頑張ってください。ご健闘を祈ります。

●鳥越 俊太郎(ジャーナリスト)
言語は文化です。固有の文化を都知事の立場にあるものが公の席上で侮辱するのは許されません。

【な行】

●中尾 充良(愛知大学文学部助教授)
石原都知事の発言は言語がどのようなものであるかという認識への無知からくるもので、その意味では悪質とはいえない。しかし、このことが社会的に影響力の大きい公人の口から発せられ、その結果として「フランス語のイメージ」がダウンし、たとえば今年度の私の勤務する大学のフランス語履修者数の減少に多少とも寄与したのかもしれないとすれば(文・経2学部で、167→140)、それは看過できない。履修者数の減少は、クラス数の減少をもたらし、ひいてはこの分野における雇用を減少させる。非常勤講師の中には直接生活に打撃を受ける者も出てくることが予想される。

●中津 晴弘(弁護士)
1.無知な発言で、これが都知事であるとは、諸外国に向け、恥ずかしい。その「恥ずかしい思い」が私の被害だ。名誉毀損ではない。精神的不快感である。
2.同様の無知な発言が、通常の人間によってなされても私の心は傷つかない。
3.首相とか知事とかいうレベルの公人には、公務上の言論の自由は別として、公務と関係のない事項の発言につき、通常人より重い責任が認められてしかるべき(職権乱用や業務上過失罪の背後には、この種のnoblesse oblige の思想があるはず)

●中野 昌宏(大学教員)
当初は「あんなのを相手に裁判なんて,スマートじゃないな」と思っていましたが(「フランス語学習セット献呈」の方がエスプリが利いていると思ったクチです),問題となっているのが「公式」の発言ですし,一般市民として,おかしいことに「おかしい」というのは別に普通のことですから,この運動を支援することにしました。
「おかしい」ことをうやむやにすること,シニカルになることは,実は逆に不道徳なことです。私たち一人一人は,このフランス語侮蔑発言にも,その他の数々の「公式」非常識発言にもはっきり「NOと言える日本人」であるべきだと思います。

●なだいなだ(作家・精神科医)
いうのはまずいと思っていながら、うっかりもらしてしまうのが失言。それに対して、ぜんぜん悪いと思っていないでいうのが暴言です。「数も数えられないようなフランス語には、国際語の資格はない」、こんな暴言を、本人はむしろ格好いいと思っているのでしょう。自分が少しフランス語を知っているところを見せびらかしたかったのかもしれませんが、調子にのるのはよくないですね。「タヒチの原住民はもっと合理的」とか、「東京都の大学でフランス語を勉強したい人はゼロだ」とか。そんなことより、自分の暴言と間違いに気づいたところで、「しかし、考えてみれば、日本語を含め、ほかの言語だって・・・」、「その点、エスペラントは・・・」などとやっていたら、まだしも人を傷つけず、品格もユーモアもある都知事として評判になっていたかもしれないのに。

●西岡 由紀夫(高校教員)
わたしは大学でフランス史を学び、現在高校で世界史など社会科の教員をしています。わたしも学び親しんできたフランス語に対するこんな侮辱を到底許すことはできません。この裁判に賛同します。

●西川 直子(大学教員[フランス語フランス文学担当])
誤った認識に基づいてフランス語・フランス文化を不当に貶め、また、フランス語・フランス文学を研究・学習する人間を故なく侮蔑する暴言を吐いた都知事は、即刻、発言を撤回し、関係方面に謝罪すべきと思います。
大学を「ぶっ潰した」余勢をかって、都知事は次には一国の言語を断罪することができると思っているようです。しかし、生半可な知識に基づく虚偽の俗見を振りかざすことが醜悪であるのはもとよりのこと、それ以上に恐るべきことは、歴史を通じて形成されてきた言語に、一介の政治家が「劣って」いると難癖をつけることができると信じて疑わないその態度、さらに、「劣った」ものは変えさせるべきであるし、変えさせることができると信じて疑わない、その発想です。これは、他国民の言語が「劣って」いるから、それを禁じて「もっと優れた自国語」を押し付けるという、日本がかつて行なった植民地政策に通じるファシズム的妄想ではないでしょうか。
言語文化に対してこのように愚かで尊大な態度をとれる人物であるからこそ、大学における語学・文学の研究や教育の価値をまったく認めない改革を強行できたのだと、あらためて納得できる思いがします。
良識ある多くの人々は、このような発想が極めていかがわしいものであること、都知事の言語知識ひいては教養があまりに粗末であること、都知事のフランス語侮蔑発言は、フランス語教師憎しのあまりフランス語に八つ当たりした結果(「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の反対?)、ご自身の浅薄な知識と蒙昧かつ危険な思想が剥き出しになってしまったものであること、等を的確に理解しているものと思われます。
したがって、「都知事の発言も問題だが、なにも裁判にまで持ち込まなくてもいいのではないですか。相手にせずに、放っておくのが一番です」という意見が、周囲には多く聞かれます。 それは常識に富んだ、もっともな意見であるように思えます。しかし、すでに常識の範囲を大幅に越える都知事の妄言・暴言が、何回繰り返されてきたか私たちは思い起こす必要があるでしょう。暴言は、いまや確信犯的に行われているといって過言ではありません。
それは、都知事という強大な権力を楯にすれば、虚偽であれ、誹謗中傷であれ、無教養なことであれ、何を言っても構わない、何を言っても許される、という考えの反映に他ならないのだと思われます。そして残念なことに、都知事という地位を通じて繰り返し声高に叫ばれれば叫ばれるほど、その虚偽、誹謗中傷、故なき攻撃が、まことしやかに流通し、信奉されてしまう危険は決して小さくはありません。
都知事のもつ政治的影響力を考慮すれば、今回の妄言を放置することは、文化的な過ちになりかねないと思われます。さらに国際的にみれば、このような発言をする首長をいただく東京都の見識のなさを広く宣伝する結果になることでしょう。それは都民として耐え難いことではないでしょうか。ひいては、多様な文化を尊重し国際間の友好を求める多くの国民の思いに反して、国際親善を阻害する惧れも生じてくると思われます。
 都知事は、滑稽とすらいえる強弁を重ねれば重ねるほど、みずから墓穴を掘る結果になっていることを認識するべきです。せめて今からでも、言語という文化的産物の前に謙虚な態度を取り戻し、真実と事実を尊重して、いさぎよく発言の撤回をすることが成熟した大人にふさわしい振る舞いだと思い至るべきでしょう。

●能戸 伸哉
娘が大学でフランス語の勉強をしております。
あの方、もう少し常識あるまともなな方だと思っておりましたが、自ら、自分の知識の偏見さ、浅はかさを露呈してしまいましたね。この記事を見たとき、あきれ果てて言葉も出ませんでした。訴訟応援します。頑張って下さい。

●野沢 協(元・東京都立大学教員)
かような知事を持つのを恥じつつ、運動の御成功を祈ります。

【は行】

●初見 基(東京都立大学人文学部教員[独文学専攻])
〈言葉・論理〉を軽視して情緒的に他者を攻撃し否定する姿勢は、大衆迎合の政治家を筆頭にいま広く蔓延していると言わざるをえません。こうした風潮に歯止めをかけるためにも、今回の裁判が無責任な政治家の幼児的な言動を厳しく検証する機会となるよう望みます。

●原 弓惠(高校教員)
日本語をはじめすべての言語の力と美しさを信じる者として、石原都知事の発言はとても容認できない。
文学者としても政治家としても、自覚や内省を欠いた発言である。他の言語を貶める時、それが日本語にも返ってくるということを考えたことがあるのだろうか。

●原川 統(元・詩人)
日本語をはじめすべての言語の力と美しさを信じる者として、石原都知事の発言はとても容認できない。
文学者としても政治家としても、自覚や内省を欠いた発言である。他の言語を貶める時、それが日本語にも返ってくるということを考えたことがあるのだろうか。
日本語とフランス語、地上のあらゆる言語の名誉のために、原告に参加します。

●原田 倫孝(会社員)
石原都知事のフランス語をめぐる今回の発言、かつて貴校でフランス語会話を学んだ者として誠に残念に思います。文化そのものとも言うべき言語に対し、公式の場で、それを侮辱するかのような発言をすることは、フランス文化そのものを貶めるものであるのみならず、フランス語を用い、またそれを学ぶ総ての人々に対する看過すべからざる認識の錯誤であり、文化的多様性に対する公人としての配慮を著しく欠いたものと言わざるを得ません。かかる発言が、日本の首都東京の知事によりなされたという事実は、旧くは中国・朝鮮等から、また近代以降においては欧米諸国から当時の最先端の文物を受容し、それらを自家薬籠中のものとすることにより、世界に貢献し得る優れた文明を育んできた我が国のイメージを大きく損なうものであると考えます。

●春成 素子
言語批判は文化批判と同意義であって、世界が多文化で成立していることを考えるなら、石原知事の発言は他者に対する、敬意、愛情の欠如と思われます。世界には多くの日本人が、異文化に囲まれて生活していますが、他者理解なくして、コミュニケーションは成立しません。島国根性は美しく活かしていただきたいものです。

●平野 具男(大学定年退職隠居)
人文学を研究する者の一人として、今回の発言は、仏語仏文化のみならず言語文化一般に対する無神経な侮辱的暴言と受け止めております。今はいざ知らずかつて文学者であられたはずの見識高かるべき都知事におかれては、本来あるまじきこのような発言を速やかに撤回され、反省し謝罪なされますよう勧告申しあげます。

●広瀬信光(エンジニア)
問題の石原発言ですが,何かの間違いではありますまいか.彼は暴言で知られた人物ですが,支離滅裂にも相場・限りというものがあります.浅学怠惰に定評ある私でも,デカルト,パスカル,ポアソン,アンペール,クーロン,フーリエ,ルジャンドル,ガロアの巨匠くらいは存じております.これはもう近代数学はフランスで成立したと申すほかになく,フランス語式の数の数え方が数学的思考を鍛錬するではと勘ぐっておる次第です.おっと,ド・ブロイ,ラプラス,フレネル,ラボアジェもフランスの方で,勉強になりました.
とにかく,日々御厄介になっているこれらの巨人の皆様をコケにされて黙っていてはエンジニアの一分が立ちません.吉報をお待ち申し上げております.

●廣田 湖美(アルバイト・通訳/翻訳ボランティア)
フランス語の数字の数え方には特徴がありますが,それを数を数えられない言語などと表現することには不快感を覚えます。
わたしはフランス語を13歳から学び,フランス語を学んだことにより,日本語の読解能力が向上しました。これは,フランス語の文法が日本語よりはっきりしていたことが良い影響を及ぼしたためと考えております。
あのような発言は,わたしにとって,人格形成に非常に重要な部分を占める言語を侮辱され,哀しく思います。
母語ではない,わたしがこれだけの気持ちを持つのです。
母語としている人たちの気持ちを考えていただき,謝罪をお願いしたいです。

●福島 富士男 (東京都立大教員)
ご趣旨に賛同し、署名に参加します。

●福島 緑 / 東京都立大学仏文学専攻・大学院生
マリックベカンンヌ氏の公開質問状に賛同致します。

●福田 玲三
石原慎太郎氏のフランス語にたいする侮辱発言をメールで拝見しました。この発言にたいする抗議および釈明要求に衷心より賛同します。

●福山 幹夫 / 都立高校教諭
石原都政下で、卒・入学式君が代斉唱不起立で戒告処分を受けた者です。現在、予防訴訟裁判と不当処分の取り消しを求める人事委員会審理を行っています。ともに頑張りましょう。

●藤本 治(静岡大学名誉教授)
単純な無知は恥ずかしいことではない。しかし、権力者の傲慢と無知が同盟すると、恥知らずの抑圧と化す。石原発言はその見本。〈フランス語訴訟〉を支援する所以です。

●藤原 団 (フランス国立東洋言語文化研究院日本語・日本文化学科講師)
石原都知事の発言は、文化の多様性という、これからの社会における最も重要な課題を軽視する極めて危険な発言です。誠意ある訂正を求めます。

●保阪 靖人(大学教員)
応援しています。

【ま行】

●増田 博光(戦争被害調査会法を実現する市民会議)
ヒトラーの再来、ファシスト石原は一刻も早く都知事をヤメロ!

●町村 泰貴(南山法科大学院教授)
フランス語が数を数えられないという石原都知事の認識はまったく的外れなものです。ユーモアやエスプリのかけらも感じられません。70以上の数の成り立ちについて、まるでフランス語を初めて習った大学一年生のような素朴な反応に、あきれるばかりですが、これが世間の偏見を助長するのを恐れます。またフランス人にも、石原都知事のような認識が日本人の平均的認識だと誤;解されれば、日仏の文化交流推進に妨げとさえなります。フランス人だけでなく、世界的な日本の評判としても、石原都知事の一種のヘイトスピーチを許しておくことは有害でしょう。

●エミジュン・マトキン(秘書・通訳者)
公開質問状の趣旨に賛同します。

●村瀬 智子(大学生)
フランス語の数の数え方は、慣れれば日本語よりずっと簡単であると、日本人として思います。石原都知事は、異文化への無理解、外国語の勉強不足その他諸々を披露し、これからも披露するつもりでしょう。恥知らずの都知事が謝罪するまで、応援しています。

●森田 秀二(山梨大学教授)
異文化に対する知識と配慮に欠けた発言が日本を代表する顔である東京都知事の名で行なわれたことを看過することはできない。日本が力ではなく、異文化に対する理解と寛容で世界平和に貢献できるという希望を捨てない限りは。

●セシル・モレル(外国人講師)
石原氏は無知です。彼こそは都知事失格です。無意味な発言をするよりは事実を確認していただきたいところです。

【や行】

●柳川 修(教員)
自己の言説を多少とも客観的に見ることができない人間がいつまでも都知事をしているのは、恥ずかしいことだと思います。

●山口 照子
私の愛してやまないフランスの文化・言語に対する冒涜であり、断じて許せない発言である。

●山田 直史
中学校で英語を習い始めるとほぼ同時にフランス語を始め、数学や工学でフランス語を使っています。日本人の感覚からすると勘定の仕方に違和感があるのは否定しませんが、それをもって国際語として失格云々という発言することは言語道断であり、大変残念に思います。今回の活動に賛同いたします。

●山田 芳進(ジャーナリスト)
私は怒っている。フランスで5年過ごし、記者としてフランス語で書かれた情報や分析などを収集しているからだけでなく、石原氏が日本の首都の知事として、異なる文明を道理もなく非難し、彼の発言によりあらゆるレベルの日仏友好関係を悪化させる可能性があるからだ。
彼がフランス語を非難するのは偶然ではない。なぜなら日本人の「偽の」愛国主義を助長するために、彼が日本における文化的マイノリティーを攻撃の対象としたのはこれが初めてではないからだ。
この根っからの国家主義的で外国人差別者であるこの知事がその座にある限り、異なる文明の人々と平和的に共存しようというわれわれの目標は達成できないだろう。彼を訴えることで、石原氏が、自分の発言が東京と知事としての発言に見合わないということを理解するよう、強く希望する。

●山本 明美(神戸大学フランス語非常勤講師 京都大学博士課程院生)
問題発言の多い石原都知事が何故現職に留まれるのか不思議です。「ばばあ発言」訴訟とは異なり、具体的に不利益をこうむったフランス語教員が御主張なさるように、「都知事のこの発言は、東京都によって策定された教育改革におけるフランス語の冷遇を裏打ちするもので、それだけに一層危険である」と思われます。首都大学東京におけるフランス学科の学生定員が復元されることを目指して頂きたく存じます。

●山本 孝則( 大東文化大学環境創造学部教授)
石原氏の発言は、日本人として非常に恥ずかしいことです。これを放置しておけば、日本は間違いなく物笑いの種です。仮に、パリ市長やニューヨーク市長から「日本人の外国語能力は世界最低。九官鳥にも劣る」式の言われなき中傷発言を繰り返されたら、日本国民は一体どんな感情を抱くでしょうか。裁判では、石原さんに根本的な反省を迫る、世界に恥ずかしくない判決を期待しています。

●吉岡 奈保子(書店経営)
私はかつて大学でフランス文学を学んでいました。20年以上も前のことなので、フランス語の方はほとんど忘れてしまいましたが、フランスの文学と歴史への愛着は今も持ち続けています。
フランスは優れた数学者を何人も輩出しており、「数を数えられない」などというのはあまりの妄言と言うほかありません。こんな他国の文化を貶めるような発言がまかり通ることのないよう、ぜひともこの裁判を応援します。

●吉川一義 (首都大学東京・教授)
都立大学フランス文学専攻の教員です。訴訟の提起に敬意を表します。
ありがとうございました。

●吉原 榮
今回の件に限らず、石原氏は政治家として、さらには人間としても存在意義がないと思います。あまりにも、情況が好転しないようならば、私自身も原告に名を連ねます。

【ら行】

【わ行】

●渡部 美紀(会社員)
ニュース報道で、皆さんが都知事を提訴なさることを知りました。
私は、大学を卒業して何年も経ってからフランス語・フランス文化の面白さに目覚め、以来ずっと学びつづけております。このたびの都知事の発言、特に「そういうものにしがみついている手合いが」というくだりには、大変な衝撃を受けました。この人が自分の憎むもの、相容れないものを攻撃するときに使用する日本語は、これを外国語に直訳してもうまく伝えられないと感じるほどの、差別・侮蔑の感覚を漂わせています。公の立場で、そのような感覚を剥き出しにして善意の人を攻撃することが、許されるはずはありません。
私たちの社会では、意見を述べる自由は誰にでもあります。しかし都知事の発言はしばしば、「意見」という言葉で表される、公正さをもったものを超えていると感じます。
数を数えられないという発言に関しては、日本語についても、万・億といった桁になると、ゼロの数3つずつ区切って記載するという世界的に通用している表記法とずれてしまい、日本人の私でさえわかりにくいと思っています。
自分にとってわかりにくいもの、理解するのに労力の要るものを切り捨てることは簡単です。また、何でも1つの世界基準に統一すれば、経済・政治などの実学の世界では便利に感じられるでしょう。しかし世界から多様性が失われていけば、人間の頭の中もシンプルになっていくような気がします。
日本では今、母語もまだ身に付いていない幼少時から子どもに英語を仕込もうとする人が大勢います。しかし言語とは、その民族の思考の仕方さえも左右する(思考の土台となる)重要な要素、民族をその民族たらしめているものだと思います。
言語間にある相違は、世界の捉え方の相違であって、それらは優劣で語られる次元のものではないでしょう。今回の都知事の発言からは、この方が恐らく世界中にある言語、ひいてはそれぞれの民族の誇りをもどうでもよいと思っているように思われます。
こういう人は、自分自身の寄って立つ文化についても、本当は浅薄な理解しか持っていないのかもしれません。
実学の世界では、効率を優先するのは仕方のないことでしょう。しかし、伝統的な学問の場などで言語の多様性が失われてしまえば、それこそ人類は機械のように同じ思考の仕方をする脳を持ち、異なるものへの理解を通じてこそ生まれる人間世界の豊かさは衰退してゆくのではないでしょうか。

●渡辺 八重子
石原知事には他者の存在を認めるという知性と教養が見受けられません。海外でファシストと評されているとおり、都知事としては失格といつも思っております。
フランス語で寄せられたメッセージの翻訳

- ADURNO Giuseppe 公務員
世界はフランス語を必要としています。とくに、フランス語がもたらす文化的な豊かさの面で。一連の抗議を支持します。

- AIT AATTOU Safia 評議官・顧問弁護士

- ALEARD Marc
あなたの取った行動を全面的に支持しますよ、マリック・ベルカンヌさん! よくぞやってくれました!

- ALEXANDRE Remy 学生、情報工学専攻
日本で修了実習をしようと思い、二年前から日本語を勉強しています。折しも、実習のための研究をしているさなかに、ある無教養な政治家による発言を知りました。日本の政治家の大部分は、東京都知事に比べて、もう少し広い一般教養を身につけていらっしゃるものと切に期待しております。そして、東京都知事の声が、その鼻先よりも遠くへは及びませんように。

- ALMANINI Herve 運動療法士

- Andree
私は、英語とフランス語の両方で育てられましたが、自分の文化遺産をなすその両方の言語に誇りをもっています〔以上原文英語〕。フランス語は美しく、そして人をわくわくさせる言語です〔以上原文フランス語〕。

- ANSELMI Marc TCS職員
東京都知事に抗議する署名にサインします。

- ARCHAMBAULT Francois 「フランス語の擁護」理事、経済・金融・産業省「学術用語検討委員会」メンバー
もしも、選挙で選ばれて要職にあるフランス人が、日本は世界でもっとも人種差別主義的な国であるなどと発言したら、この都知事殿は一体何と言うことでしょう? フランスという国は、ずっと昔から、パスカルからルプランス=ランゲまでの最良の数学者、二名のノーベル経済学賞受賞者(ドブルー、アレー)、物理、生物学、その他の学術分野で世界的学者を何人も生み出してきた国であると点ことについて、都知事殿はそれほどまで無知なのですか? よって私はマリック・ベルカンヌ氏を支持します。忠誠をこめて。

- ARDOIS Pascal 船員、漁師

- ASNOUN Marie-Jose

- AUBE Claude ルーマニア、ブラショブ「アリアンス・フランセーズ」副校長

- AUBERT Bernie 退職教員
石原慎太郎氏は数字しか知らないんじゃないでしょうか。東京ほどの大都市の筆頭行政官ですから、ちょっとは文字(文学)も身につけておかれてはいかがでしょう。

- AUSSEIL Inna
このような差別発言は政治家にふさわしくありません。それを口にすることで、ずいぶんと面子を汚されましたね、石原さん。

- AUSSY Gerard

- BAADEN Marc CNRS研究員
フランス語に対してこれほど無礼な、しかも嘘の発言は、まったくもって顰蹙ものです。
これまで日本という国を敬意と礼儀の模範のような国として考えてきただけに、驚きの念を隠せません。

- BALOGE Jerome 「若きフランコフォーヌ」会長

- BARBAY Elizabet エスペラント語教師、世界市民
この前、ヴィルニウス市(リトアニア)が引き受けてくださったように、二年後は横浜市が世界エスペラント会議の開催地です。この集合体は、ほとんど毎年、世界五大陸から、60ないし70もの異なる言語を話す数千人の人々を一堂に集めます。共通語はもちろんエスペラント。この横浜の事例だけでも、日本の知事さん、市長さんの皆が皆、東京都知事ほど偏狭な精神の持ち主ではないということの証拠になりますね。文化、言語においては、多様性こそが豊かさの源です。統一性はものを干涸らびさせ、貧しくしてしまいます。ヴィルニウスで、私はとくに日本人の男女とよくお喋りをしました。皆、とても感じのいい人たちで、フランス語やほかの言語に侮蔑的な態度をとる人は一人もいませんでした。

- BAUDRY Ingrid 秘書・翻訳業

- BEAUDOIN Guillaume

- BEAULIEU Dominique 電気技師、情報工学修士課程学生
日本滞在経験の持ち主として、はっきりと言えます。日本人は、東京の知事などを務めている馬鹿者などよりもずっとずっと格調高いです。歴史上のもっとも偉大な数学者たちがフランス人であるということを、誰か、本当に彼に教えてあげましたか?

- BERARD Jean-Didier 元・電子工学技師
今回起こされた訴訟が、たとえ原則上のものであっても有罪判決に、つまり一個の判例に行き着くものと期待しています。(「計算」については、私にもちょっとばかり自信があります・・・。)

- BERNARD Celine 教員

- BERNARDIN Serge 古典文学教師

- BERRY Michel CNRS(国立科学研究センター)研究指導員
フランス語の厳密さを知っている者にとっては、この法外な発言は、なによりもまずその発言者自身の驚くべき無教養を示すものと思われます。

- BERTRAND Jerome 協会会長
われわれの言語をめぐって、このような率先行動を起こしてくれた人々に、心からの祝福を送ります。しかも私は、常々、日本の友人たちと良好な関係を育んでいくことが大切だと思っている者です。敬具

- BEYLER Odile 元・秘書
フランス語を大切に扱っていただくため、皆さんとまったく同意見です。

- BLANC Philippe 哲学教員
選挙によって選ばれた人間の口からこれほどまでの愚言が吐かれた以上、立ち上がるほかないでしょう。

- BLANC-FELIX Sebastien 大学生、近現代文学専攻
私も成熟すればするほど、こう思うようになっています。人間のあいだでもっとも広く共有されている価値、それは「バカ」である、と〔訳者註――「良識(ボン・サンス)はこの世で最も公平に配分されているものである。」デカルト『方法序説』〕 一つの言語について、それが数学を価値づける能力があるかないかの一点に話を固めてしまうなど、まったく愚かなことです。ややもすれば(第二次大戦で「悪」の側にいた国だけにいっそう危険な)人種差別の考え方です。

- BORT Didier 看護士(柔術愛好家)
柔術の草分け、嘉納治五郎(1860-1938)が、もし東京都知事の発言を知ったなら、都知事の在任期間はあっというまに縮められることになったでしょう。嘉納治五郎はフランスを高く評価しておりました。1889年、彼は柔道の最初のデモンストレーションをマルセイユで行っているのです。事実はごく単純にこうです。つまり、石原氏は東京都知事としての職に値しない、ということ。日本の天皇がこの人物を現職から解雇することが望ましい。なぜといって、彼の挙動が「武士道」そのものに背馳しているからです。この地上で、平和、正義、本当の愛を進展させることができるとすれば、それはフランス語を貶めることによってでは断じてありません。

- BOUILLON-RIVATON Ghislaine 金融サーヴィス管理職
フランス科学の偉大なる名――私が挙げるのは、キュリー、フレネル、ラヴォワジエ、ド・ジェンヌ、モノー、モレノですが――への讃辞とともに、この署名活動に名を連ねます。

- BOUTHIER Christian 聖徳大学教員

- BOUTOILLE Julien 東京で実習期間中の学生
人を侮辱するのは嫌いです。

- BRU Marie-Henriette

- BUTHAUD Herve 宇宙研究国立センター技師

- BUTUCEA Leonard ルーマニア、外国語としてのフランス語教師
恥ずかしい! もしもそういう考えなら、現職に留まる資格は彼にはありません! 「失格」したのは彼の方です!

- CARAYOL Alfred 「フランス語圏合流」協会会長
1901年の法により文化公共利益団体として認められております「フランス語圏合流」協会の会長として、東京の「都知事」によるフランス語誹謗中傷発言に対する皆さまの怒りを共有させてください。そして、われわれの協会の全会員が、全面的にあなた方の活動を支持しております旨、お知り置きください。

- CERISAY Michel 消防士
今日は2005年8月6日。私にとってはカレンダーの上のただの一日にすぎないけれど、ほかの人々にとっては翻訳業の有効性を証明する日付となりましたね。中立の共通言語が使われるようになるのはいつのことですか? すでに存在している、あの「エスペラント」は?

- C. Benjamin 学生
ほかの言語とまったく同様、フランス語を大切にしてくださってありがとう。

- CARAYON Bernard 下院議員

- CARDOT Claude 元・フランス・テレコム社技師
著名数学者の数、そしてフィールズ賞とノーベル物理学賞のメダルの数をフランスと日本のあいだで一度比べてご覧なさい。この比較から、きっとあなたは後悔なさり、今回の発言を、即刻、公の場で撤回なさるものと確信しております。敬具

裁判には行けませんが、石原氏の怪しからぬ発言に対する抗議には心から声援を送っています。私は日本を愛しています。芸術家だった私の妻ヴェラ・カルドー(2003年に他界しました)は、京都と奈良で作品展を開いたこともあります。
 裁判が首尾上々に進みますように、お祈りしております

- CHALMET Philippe 病院医師
東京都知事のフランス語侮蔑発言に怒りを覚えます。ここに抗議し、謝罪を求めます。多くの大物理学者、大数学者たちがフランス語で表現し、業績を築いたということを知らないにちがいありません(ラヴォワジエ、ド・ブロイ、ポワンカレ、「ビッグ=バン」理論の提唱者ルメール神父など)。一部の人々が、とりわけ東京都知事ともあろう人が、ここまで敵意を燃やしてフランス語を攻撃するということは、それ自体、一語・一思考様式のヘゲモニーに抵抗するフランス語の活力を証立てるものなのかもしれません。ここで率直に驚きを表明させてください。二個の原子爆弾で被害を受けた国民が、加害者の言語を守ろうとするとは!
ところで、ヴィエトナムの名前はいまでも「インドシナ」でしたっけ? あるいは、日本によるヴィエトナム占領に対する一種の懐かしさがなせる業なのでしょうか?

- CHAUMAZ Anne 翻訳家

- CHICHE Didier 大学教員

- CIOTLOS Ana-Maria 学生
私の考えでは、自分とは異なる文化、そしてその重要な絆である言語との出会いを最初から拒もうとする姿勢ほど、恥ずかしいものはないと思います!

- CIPRIETTI Christophe
このような意見を平気で述べること自体、かなり危険なことです。その意見なるものがまったく厳密さを欠いており、それを聞きかじった人々に疑いを植え付ける性質のものだからです。

- CLAVIER Alain 弁護士
もちろん、あなた方の活動を是とし、支持します。

- COLBERT Gregoire 情報工学技師 (Ingxeniero en komputiko)
あなた方の活動を支持します(Mi subtenas vian agadon)。すべての言語、万歳!(Longe vivu chiuj lingvoj !)

- COLIN Magne ソフト開発技師
私は数学と言語のあいだにかなり密接な関係があると思っています。もしもフランス語が数の勘定ができない言語であるならば、なぜ、国際的知名度の高いフランス人数学者がこんなにいるんでしょう? いずれにせよ、ここで議論するつもりはありません。石原氏がお望みなら、いつでも議論いたしましょう。

- COLOMBA Julien Laurenzo Henri グラフィック・デザイナー

- CONTE Joel ネット責任者

- COUCHOT Herve 東京大学外国人教師

- COUVERT Guy 元・国民教育省勤務

- CRISA Mike マーケティング
私たちの言葉には歴史があります・・・、本物の歴史です。日本で暮らし始めて四ヶ月になりますが、私はフランス人であることを誇りに思います。

- DAGUET Dominique 作家、編集者
東京都知事の発言は、たしかに人を侮辱するものですが、それ以上に、日本人には似つかわしからざる文化的支配権に身を委ねてしまった人間の心性を如実に表すものです。彼はフランス語の歴史をどうやら知らないようですが、フランス語は、数学の研究と発見のレベルで常に第一線に立ってきました。いうまでもなく、私はあなた方の活動は正しいと思いますし、支持、応援の声を送ります。

ドミニク・ダゲ、作家(1993年、その作品の全体について、Cluj(ルーマニア)でLucien Blaga大賞を受賞)。
1975年に設立された文芸誌かつ出版社「カイエ・ブルー」(www.cahiers-bleus.asso.fr) の名を、喜んで原告団の隣に並ばせてもらいましょう。必要な参加費(だいたい50ユーロくらい、ということでしょうか)は、いつでもお支払いいたします。
この裁判では、東京都知事の発言(公私の区別の問題はここでは論外です)が、フランス語のみならず、フランス語圏における日本語をも傷つけるものであることを強調すべきです。フランス語圏は、今日、2億人のフランス語使用者を数えているのですから。頑張って下さい。

先ほど申し上げたこと、そのとおりです。
罪に問われた都知事は、単にゲッベルスの言葉を自分なりに繰り返しているだけです。
「文化の話が耳に入って来るや否や、私はリボルバーを取り出す。」これこそ打ってつけのリフェランスではありませんか!
一つ質問いたします。フランスの外交官たちの姿勢はどんなものですか? 彼らの「行動」とはあえて言いますまい。私とて、外交の行動力には幻想など抱いておりませんから。「相撲」の方がよほど大事なのでしょう。だからこそ、われらが大統領は、やむにやまれずペコペコしているのです。
この点について、お教えいただきたく。
頑張ってください。

- DAMMANN Francoise

- D'AUBIGNY Cyrille / Ingenieur-conseil
馬鹿げた過激発言のすべてを採り上げていたらきりがありません。しかし、政治家が公的な場で行った発言となると、そのまま放置することはできません。償いを求めなくては。皆さんの活動を心から支援します。

- DEBAR Francis 保険顧問
私はこれまで、アジア人というのは世界でもっとも洗練された文明の一つに属していると思ってきました。不幸にして、どうやら例外というものはあるようです。ただ、それがそれなりの肩書きと発言力を備えた人間から示された例外であるだけに、驚きはなおさらです。なんとか彼を許してやるよう、試みましょう。ひょっとしたら、彼は自分が何をやっているのか、わかっていないのかもしれないのですから!

- DECHAMPS Marceau DLF(フランス語の擁護)会長

- DEGORCE Valerie 教員

- DELARUE Francois 医師

- DELEY Cecile

- DELRIEU Atsuko 日本語教師

- DELRIEU Richard

- DE POLI Daniel
フランス語擁護を目的とする三つの協会(ALF(フランス語協会), DLF(フランス語の擁護), AFRAV(フランコフォニー未来協会))の現会員として、皆さんの活動を全面的に支持します。心から。

- DERKS Johan 数学教員
オランダ語を母国語とする文化関係者の一人として、東京都知事の愚にもつかない見解に抗議の意を表明いたします。

- DESGAGNE Richard 作家
賛同します。しなくてはいけませんね。

- DOYON Gabriel

- DRAGULANESCU Nicolae 大学教員、協会会長
フランス語は、地球上に住む三千万人のルーマニア人たちにとっても「心の言語」です。今回、現職の東京都知事による発言ほど馬鹿げたことを、一体どうやったら思いつくのでしょう? ご本人は、ひょっとすると、日本産の「ポリティシアン」(政治家/政治の犬)なのでは!??

- DU BREUCQ Andre 技師
石原氏は、フランスが伝説的な数学者を生み出してきたこと、今なお生み出していることを知らないにちがいありません。もしかしたら、嫉妬しているのかも。無知なる者に災いあれ。たとえそれが日本人であっても。

- DUCHE Valerie 地方紙記者

- DUFAY Claude 元・憲兵隊員
今回の発言を、無礼、育ちの悪さの表れと見なします。さらに事態を深刻にしているのは、当人の社会的地位の高さです。

- DUMAS Michel 退職者(元・CNRS人材開発局勤務)
最低限言えるのは、人に対する礼儀と真摯さが東京都知事の主たる美徳ではないようだ、ということですね。「犬は吠えても隊商は通る・・・。」〔アラブの諺――「余計な騒音にはかまわず、自分たちの道を行きましょう」の意〕

- DUPONT-VALIN Serge 作家
「一個の道具たることを超えて、フランス語はひとつの住処です。」(エリー・ヴィーゼル、ノーベル平和賞受賞者)

- DUPUY Jean-Gabriel

- DUTILLEUL Michel 古文書司書

- DUTTER Olivier コミュニケーション・アシスタント
石原慎太郎殿。私は大仰なもの言いを好みませんし、修辞学の素養にも恵まれない人間ですので、以下、ほんの数行で貴殿に申し上げます。文学者である貴殿に、なぜそのようなスピーチができるのですか? 「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが(東京都立大学の廃止と新大学の設置に)反対のための反対をしている」と発言したこと、それ自体は一つの小さな挙動です。私が言いたいのはそのことに尽きるのですが、貴殿は個人的な恨みと物事の現実のあいだの平衡感覚というものをまったく持ち合わせない人間でいらっしゃる。貴殿は、公の場でわれわれの国、われわれの言語と文化を侮辱したばかりではない。それ以上に問題なのは、貴殿が、ご自分の発言を有効ならしめるものとして何の証拠も示さないという点なのです(これはもちろん、貴殿の発言がまったくの無根拠だからなのですが)。よって、私は、貴殿がわれわれの言語と文化に対する侮蔑的な主張を取り下げることを願います。石原慎太郎殿、私からの最大の敬意の表明をお受け取りください。

- EMRIK Jacqueline 退職者

- ENGELMAJER Pascal 教員養成士

- EUGENIE Stephane 情報処理技術者

- FABRE Jacques 法律家
石原慎太郎氏は、この発言によってみずからの無教養を証明しました。東京の町そのものは、これほどまでに良識を欠いた都知事などよりもずっとましなのだと思います。彼は、みずからの町の住民にも謝罪すべきです。その無責任な発言により、東京の住民そのものについて、愚かさ、そしてアングロ=サクソン文化への盲従のイメージを世界に与えてしまったからです。

- FALK-BRACKE Helene 地理学者
メートル法は1789年の革命の効力によりフランスから広まったというのに、フランス語が「数の勘定ができない言語」とは!!! ――一体、どこからそんな愚言をひっぱり出してきたのですか!!!

- FERRANDO-DURFORT Denys LFP(「共同遺産としてのフランス語」)総代表
19世紀にフランスの数学者たちが果たした重要な役割を思い出しましょう。かつて私がニースで学んでいた頃、大学の理学部長は、60年代の金字塔ともいえる「ブルバキ・グループ」の中心メンバーでした。それ以来、宇宙工学、人工衛星の打ち上げ装置、鉄道輸送、土木工学、その他の分野での大快挙が、フランス語は数の勘定にきわめて優れた言語であることを十分すぎるほど証明してきたのです。

- FERREY Marc-Henri 行政補佐

- FRANCE Marguerite 音楽家、「仏・日=音楽友の会」
石原氏は、文化とか美といったものがまったくわかっていない人ですね。変わった日本人だ!! この世には、重要なこととして数の計算しかないっていうんですか??? 「われらが」ブレーズ・パスカルなら何と言うでしょう・・・?
*石原さんに質問:「日本で、とくに東京都で、水道水をそのまま飲んでいる人がどれだけいるのですか?」
*東京都知事は、エディット・クレソンにも通じる無意識構造の持ち主のようですね。つまり、自分の言葉を制御できず、謝罪することもできない馬鹿者の一団が高位を占めている、ということです。
*駐東京フランス外交筋は、おそらく何もしないことでしょうよ。

「しっかりと錬られた考えは明晰に表現され得るし、それを言うための言葉も容易に見つかるものだ」と、われらが詩人ボワローは言いました。石原氏の言葉はまったく錬られておりません。氏は、話す前に考えるということしませんし、自分の言葉の責任も引き受けようとしないのです!!!

- GAUTIER Alain ダカール、技術顧問

- GENTY Alain
この態度の取り方に唖然としています。いつの日か、日本が、何らかの分野で国際的な地位を得ようなどとする際には、今回のことを間違いなく考慮に入れましょう。

- GOEPFER Elise フリー翻訳家
われが美しき言語は守られてしかるべきです。この種の発言は許されるべきものではありません!

- GOUIN Jean-Luc 哲学者
石原慎太郎氏にあって、なんという錯乱! 知性人、教養人の名には値しませんね。

- GRIESMAR Denis 翻訳家
この種の発言は、その主の無教養を証立てるものです。ヴィエト、デカルト、パスカル、ラプラス、ポワンカレ、アダマール、ブルバキ、ルネ・トム、その他もろもろの言語を知らないのですから。きっと、彼は、ジョージ・オーウェル式に〈歴史〉を書き換えるつもりなんでしょう。

- GRUWEZ Berangere

- GUILLAUME Michel 退職者
氏もそろそろ隠居なさるべきですな・・・アメリカで。

- GUILLERME Nicolas 公務員
東京都知事が、フランス語とその使用者を傷つけたことについて公式に謝罪するよう求めつつ、この署名活動に加わります。

- HAMBOURG Nicole

- 林美智子
裁判の成功をお祈りします。

- HOLLAND Raoul 南山大学(名古屋)フランス語教員
東京のフランス大使館(あるいは他の幾多のフランス語圏の国々の外交部――たとえば、我が出身地ケベックはどうなってしまったのか?)が、東京都知事による、とても正気の沙汰とは思えない、しかも人を傷つける発言に抗して、腰を上げないというのは非常に遺憾なことです。この種の発言には返答の必要さえないなんて、そんな言い分が可能でしょうか? 皆さん、よく考えてください。これは世界有数の大都市の長による発言なのですよ!!

- ISOKO BARBIER, Annie 日本在住
従兄弟が、フランスの水に関するあなたのメッセージのコピーを送ってくれました。たしかに、フランスの水はそれほどおいしくはないかもしれないけれど、日本の水がそれよりましだとは思いません。だからこそ、日本ではフランスのミネラル・ウォーターがこんなにも人気なんじゃありませんか。私が住んでいる郊外の街でも、エヴィアン、コントレックス、ヴォルヴィックが普通に売られています。私としては、今のところ、あなたの活動に声援を送ることくらいしかできません。きっとフランス大使館が何かしてくれるでしょう。友情をこめて。

- JODOIN Claude 情報工学技師
この男は、晒台(さらしだい)につけてやる必要があるな。私の仕事は情報工学だが、その領域でフランス語はぴんぴんしているぞ。フランス語の明晰さのおかげで、曖昧な点が一切残らないんだ。OQLF(フランス語ケベック事務所)の仕事のおかげで、フランス語は常に(先を行っているとまではいわないまでも)現在時に適応しているんだ。なんたる無知蒙昧!

- JOLY Alexandre 教員
皆さんが継続なさっている二重の闘いに私も与します。
二重の、といいますのは、まず、それが一大民主主義国において選挙で選ばれた人間による、あからさまに外国人排斥主義的にして、愚鈍、かつ無責任な発言に対する道義的な闘いであるということ。
もう一つは、今回の発言が皆さんの仕事の道具(フランス語とフランス文化)ならびに皆さんの仕事の相手(学生たち)を侮辱する中傷発言であり、それによって皆さんが受けた被害に対する補償を求める司法の闘いである、という意味です。
心から。

- JOUSSELIN Jean-Marc 情報処理技術者
石原氏のフランス語のレベルがどの程度のものなのか、私は知りませんが、ただ、氏がこのような断言の根拠を一体どこに置いているのか、ぜひとも知りたいと思います。エッフェル塔を隈取っている水平帯を見ただけで、これまでいかに多くの優れた学者が、現代科学の基礎をなす偉業のためにこの言語を使ってきたか、わかるはずです。

- KARIMI Kian-Harald 大学教授
この東京都知事に思いを馳せる人など一人もいなくなった暁にこそ、フランス語はより多くの人々によって話されるようになっているでしょう! フランス語万歳、デカルトとフーコーの言語、万歳。

- KELLER Jacques 応用数学技師
こんな大法螺、真面目に口にできるものなのですか? われらが偉大なる数学者たち、デカルト、フェルマー、パスカル、フーリエ、ルジャンドル、カルノー、ラグランジュ・・・、今頃みんな墓の中でひっくり返ってますよ。

- LABBE Mathieu 学生
恥ずかしい!!!! いつになったら謝罪するのか!!!

- LAFFORGUE Laurent 数学者(2002年フィールズ賞受賞)
石原慎太郎氏には、とにかくご忠告いたします――
どうぞ、ご自分のお国の数学者たちに意見を尋ねてご覧になってはいかがか。
フランスの、あるいはフランス語でなされた数学について申し上げれば、現時点で44名のフィールズ賞受賞者のうち8名がフランス人であり、他の3名は研究者人生のもっとも長い期間をフランスで過ごした数学者でした。

- LALANNE Thierry ドイツ語教員
フランス語が科学・学術の一大言語たり得ないという発言の愚かしさはあまりに明白で、その発言の主こそ「失格」と思わせるものです。この発言の主は、つまるところ、60年前に日本の二つの都市に原爆を落とした人々の言語を「暗に」礼讃していることになります。1945年から2005年まで――日本人がそんなに短い記憶しか持っていないはずはありません。今回、もしも日本人が大挙してこの発言に対する行動を起こさなければ、旧・加害者の言語について、排他的にしてほとんど狂信的な礼讃を繰り広げる被害者の民という、〈歴史〉上、唯一の例を作ってしまうことになります。世界中の言語を守ること、そしてもちろんフランス語も日本語も守ること、それこそは、現在、自分たち以外の表現形態をすべて排除する方向に動いている「アメリカ語」の覇権に近い状態を食い止めるための唯一の方法です。日本人の下す判断に信を寄せましょう。普通の日本人は、少なくともこの石原慎太郎氏よりは価値のある人々であるはずです。

- LAMOTTE Olivier 教員
文化の多様性を守ろうとする皆さんの勇気に、ブラヴォー。

- LARTIGUE Jean-Pierre 元・文学教師

- LAUFFENBURGER Alain 日本の大学のフランス語教師

- LAUR Marie
たった今、サイト上で石原氏の発言要約を読んだところです。公人が公的な場で行ったこのような発言は(東京都庁とフランスとの関係が今ひとつよくわからないにしても)、非常に驚くべきものです。この話のなかでもっとも残念なことは、この種の発言をする人は不幸にして後を絶たないといって、いかなる政府も介入を手控えているということです。それでも石原氏が公の場でのこうした発言を是とした以上、関係当局が介入すべきでした。それが最低限の義務であると思います。
皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。

- LAURE Louis 退職者
言語とは、ある国の知そのものです。知性とは、それぞれの言語、それぞれの文化を大切にする気持ちを経由して生まれてくるものです。

- LE CARRE Nicolas サラリーマン
外国人排斥主義と安直なデマゴギー、反対!

- LEDIEU Jean グラフィックデザイナー
高校時代から日本語を勉強している者として、私が日頃からその文化を高く評価してやまない国が、私の生まれた国の文化を尊重しないような都知事を擁している、という事実に深く心を痛めております。

- LEENAERT Claude 広告業
傲慢、無教養、愚昧は、不幸にして世界的なものです。現職の東京都知事がフランス語に関して明らかにした幼稚な見解は、ほかにもまだまだ、同じくらい愚かな発言を思い起こさせます。フランソワ・ミッテランが大領領だった頃、フランスの首相だったエディット・クレソンのことを覚えている人はいますか? 彼女によれば、日本人というのは「蟻」で、イギリス人は「ホモセクシャル」ということでした。この種の発言に気を害する必要があるでしょうか? この種の発言は、それを行った当人たち、つまりごくごく少数の人間の身にしか関わらないことです。クレソン女史、石原氏、この二人は、フランス史と日本史の不愉快な突発事例にすぎないのです。そういう人たちは、なんら痕跡を残さないでしょう。ちょっと爪で引っ掻かれた程度で、傷口はすぐに癒えるでしょう・・・。二国、二文化、二言語間の友情、万歳。

- LE FOLLIC Jean 退職者
この種の発言が、しかもかなりの著名人の口から発せられるのを耳にすることは、実際、恥ずかしいことです。
そもそも、石原氏は、西洋の文字に比べて日本の文字がどうだと言いたいのでしょう? 氏の言語は、われわれの言語ほど明晰ではありません。

- LE GAC Patrick 情報処理技術者
謝罪の言葉を待っています。

- LEGRAND Bernard 森林水資源局技官
フランス語の(無)能力に関する東京都知事のきわめて遺憾な発言を糾弾する手続きを、固い信念とともに支持いたします。

- LELEU Robert 技師
技師としての経験から申し上げても、問題の発言は単純に愚言です。

- LELOUP Patrick 情報処理技術者

- LEPLAIDEUR Bernard 退職者
フランス語が数の勘定ができない言語であるとするなら、これまで実に多くの学者、教授、研究者などが、非常に高い水準の数学界に名を残してきた事実を一体どう説明するんですか?

- LESTER-SMITH Aurore ジャーナリスト
謝罪は絶対不可欠。

- LEVY Jean-Claude 元・技師
フランス語を大切に扱ってもらうための要求に賛同します。

- LHERMITE Francoise 企業主
このような発言は、フランスの名誉、歴史、文化、光跡を傷つけるものです。

- MAGNE Janick 教員
石原氏の発言にかなり感情を傷つけられました。東京都庁内部で彼が占めている地位の重要性に鑑みて、この発言が各方面に伝播するのではないかと心配です。この発言に表れている外国人排斥主義、軽蔑心、深く危険なる無知にも強く警戒心を呼び覚まされましたので、この署名に名を連ねようと思いました。

- MALLET Yves

- MANIGHETTI Martine フランス語教員、日仏学院

- MARAIS Jean-Pierre

- MARCEL Jean 大学教授
東京都知事には、どこでそんな情報を得たのか、尋ねてみなくてはなりません。どうにも偏見としか思えませんが。

- MARJOLLET Christian 教員
この公式発言は受け入れがたい。人種差別主義的で、人間の諸権利にも背馳しています。

- MASSON Michel パリ第三大学名誉教授
東京都知事による侮蔑発言を告発するための署名運動に加わります。

- MEHRENBERGER Gabriel 上智大学外国語学部教授
「クラス・ド・フランセ」校長による司法活動に賛意を表明します。

- MERIEL Jean 元・技師
このお方に、フランス語がもつ「数の勘定」の能力を判ずる資格はありません。2002年にフィールズ賞を受賞なさったローラン・ラフォルグ氏にはその資格があります。東京都知事には、ぜひともラフォルグ氏が『DLF』(フランス語の擁護)誌216号(47ページ)に掲載した記事を読んでいただきたい。多分、考えが変わるでしょう。

- MICHAUD Yannick 情報処理技術者
この件に関する私の意見は以下を参照――
http://www.phpbbserver.com/phpbb/viewtopic.php?p=908&mforum=francais#908
哀れなるわれわれフランス語使用者を擁護してくださってありがとう。

- MIROU Jacques
数の勘定できない? フランス語が? こりゃ酷い! 以下のサイトで大数学者たちの世界地図をご覧なさい。
http://www.col-camus-soufflenheim.ac-strasbourg.fr/Page.php?IDP=438&IDD=0

- MOREL Cecile
東京都知事は、なんとしてもフランスとは馬が合わないようですね。こんな意味のない、馬鹿げた発言を繰り返すよりも、東京都の内政に専念なさった方がよろしいのでは。

- MORIN Normand 退職者
恥を知りなさい、都知事殿。

- MORIN Vincent 大学助教授
このような公的発言は、軽蔑に値する無知の表れです。石原氏は、デカルト、ポワンカレ、モンジュ、カルタン、シャール、その他もろもろ、もっとも有名なフランス語使用の数学者たちを知らないのですか。このように全世界の前で面子を汚した石原氏は「ハラキリ」すべきでしょう。ここまで情けない姿をさらすということ自体、まさに恥辱です。

- MOLKHOU Marc
ここ何世紀ものあいだ、数学の分野でフランス人の数学者が行ってきた貢献の度合いを知っている者ならば、今回の発言を荒唐無稽かつ侮蔑的と見なさないわけにはいきません。皆さんには「アクサン・グラーヴ」からの支援も寄せられていますよ。
http://www.accentgrave.org

- MUSTATEA Adrian ルーマニア、フランス語教師
私は自分の二つ目の言語としてフランス語を愛しています。日本から届いたメッセージに驚いています。

- NAIZOT Pascal 文学、哲学教師
こうした発言は、とくに発言者が公的立場にある場合には、まったく無益、かつ不適当です。その理由から、私も署名することにしました。他方、この私の署名は、私が日本の文明に対して抱いている賞賛の念をも伴うものです。

- NDANKWOM Laurent 舞台俳優、社会文化アニメーター
英語の覇権を拡大するため、ことさらフランス語を貶めようとの明白な意図が込められた今回の発言に抗議する皆さんの活動を支持します。

- NELIAS Vincent サラリーマン

- NIAKHATE Cheikh 職業人受け入れ養成・コーディネーター
私は、文学専攻の維持のため、東京都立大学の文学教員スタッフに声援を送ります。東京都立大学人文学部、文学五専攻の廃止計画を厳しく批判します。同時に、東京都知事石原慎太郎氏が、みずからの自治体の大学で教鞭を執る外国人教師陣に対して見せた、外国人排斥主義とも受け取られるような振る舞いを告発いたします。日本は、すべての文化の受け入れ地として、すべての外国文明に開かれた国であるとの名声をこれまで築いてきたはずでした。-

- NICOLAS Laurence 立教大学教員
石原氏の発言は受け入れがたいものです。

- PAUWELS Paul ホテル飲食業
これは許し難い。損害賠償を求めます。

- PEPIN Jacques 退職者
フランス語に対する侮辱発言を行うことで、石原慎太郎氏は、われわれの国を傷つけたばかりでなく、日本人の美徳として伝説の域にまで達している礼儀作法を裏切り、自分自身の国をも傷つけました。

- PERCEVAL Eric 行政・金融局長

- PERREAULT Jean-Paul 教員

- PETILLOT-NIEMETZ Serge アカデミー・フランセーズ辞書編纂局
ベルカンヌ様。今回のあなたの率先行動を祝福いたします。石原氏が常日頃からこの種の問題発言や愚言を得意とする人物であるという点をもってして、今回の発言の重大性が軽減されるような性質のものではありません。もちろんのこと、アカデミー・フランセーズにも動揺が走っています。敬具

- PICOCHE Jacqueline 大学名誉教授
人間の言語として、数の勘定に適さないものなどありません。フランス語で考え、フランス語で表現した偉大なる数学者たちを輩出したことを、フランスは誇りに思っています。

- PIRLOT Germain 教員
フランス語に対する侮辱発言について、東京都知事に宛てられた手紙の趣旨に賛同します。

- POISSON Jacques 教員, MEF(エストリー・フランス語の会)会長
東京都知事には、みずからの過ちを認める度量をもっていただきたいと思います。彼の発言は、大都市の、しかも礼儀正しさで知られる国、日本の大都市の長にはふさわしくないものです。
MEF(エストリー・フランス語の会)は、皆さんの活動を応援しています。ケベックでの宣伝活動に協力いたしましょう。
成功を祈ります。

- PORTRON Annie 教員

- POURCHET Emmanuel 事業家
フランス語は数の勘定ができないなどという東京都知事の発言は、当人の教養と知識の欠如の表れです。実際、近現代数学や物理学の歴史書をほんのちょっと覗いてみただけで、その領域における輝かしいフランス人の名前が並んでいることに気づくはずです。ルネ・トム、ポワンカレ、マンデルブロー、キュリー、ラプラス、デカルト、その他・・・。われわれは有罪判決と公式謝罪を求めます。

- RECH Marilyne 病院調剤補助- RENAUD-BOUE Arlette フランス語協会会長
マリック・ベルカンヌ氏の活動を支持します。

- REIGNIER Jean-Claude アリアンス・フランセーズ元校長、著述家、翻訳家、原稿校正業、元大学教授
東京都知事に対する抗議と提訴に全面的に賛同します。一つの言語を公の場で愚弄することは、なんぴとにも許されません。現職の政治家にいたってはなおさらです。

ブラボー! 選挙で選ばれた人間が、公的な資格で、メディアを前にした行った発言について、それが個人の資格での発言であったなどと、どうして言えるのでしょうか? 彼は、二股の舌を使い分けているとでも言うのでしょうか。
がんばってください。

- REMOND Bruno 情報処理コンサルタント

- RESCH, Patrice 印刷業

- RIVARD Paul フランス語・スペイン語教師、翻訳家

- RIVAUD Paul 元・商店主
「物笑いの種になったらお仕舞い」(le ridicule tue)と言いますが、もしもそれが本当ならば、石原氏はとうに居場所を失っているでしょうし、この活動も行わずに済んだのでしょうが。

- ROBINO Graziella 学生・研究員
私は、まさに日本における他文化主義について研究しています。すべてはこれからですね。

- ROMBAULT Philippe ジャーナリスト
謝罪と損害賠償を求めます。

- ROVEA Jean ドイツ語高等教授資格保持名誉教授
今現在、数の勘定ができない言語など存在するのかどうか、私は知りません。かりに存在するとしたら、そのような言語は、数を数える、計算するという人間の欲求を知らない、よほど原始的な共同体の言語にちがいありません。といいますのも、あらゆる言語は、その定義からして、話し手の概念的また言語的欲求を満たす手段を備えているものだからです。フランス語が数の勘定ができない言語であるなどと口にすることは、よって、言語学的にみても滑稽きわまりない愚挙なのです。純粋に人間的な視点から見て、いかなる基準との関わりにおいてであれ、一つの言語の価値を否定するなど、さらなる愚挙の積み重ねです。それぞれの言語はありのままの姿をしており、何世紀もかけて話し手たちがその言語に与えてきた形を有しているものです。そこに価値判断を持ち込むなど、まったく意味をなしません。このような振る舞いは、世界有数の大都市の長という、きわめて重い責任を担った人間の口から発せられたものとして、傲慢と精神の偏狭さの証です。最後に、私は個人的に二重の意味で東京都知事の発言に悲しみを覚えました。といいますのも、私がフランス人であるということに加えて、二年前から日本語を勉強しているからです。幸いにして、私の勉強の枠内でおつきあいのある日本人の方々は繊細さと礼儀正しさの鑑のような方々で、石原氏の態度が世界に向けて喚起しかねないイメージとはまったく違う国のイメージを与えてくださっております。

- ROY Andre / 退職者
皆さんの二重の闘いに声援を送ります。石原氏の発言は、選挙で選ばれた人間としてあるまじきものです。外国人排斥は過激主義者たちの取って置きの手段であり、それは告発されねばなりません。石原氏の無知は許すことができても、外国人排斥思想は断じて否です。がんばってください。

- SABAH Gerard CNRS研究指導員
「会」が掲げる文面に、絶対的に賛同します。

- SACROUG Odette 翻訳家
なんという侮辱行為でしょう。日本の記憶、そしてフランス語を文化として保持するすべての人々の記憶からこの汚点を拭い去るのに、あなたは一体どうなさるおつもりですか?

- SAILLART Christine

- SAKAI Cecile 大学教員(パリ第七=ドゥニ・ディドロ大学)
この大切な裁判において、もちろん皆さんの立場を支持いたします。それがいかなる人物であれ、政治家が出鱈目で侮辱的な発言をまき散らすのを黙って見過ごすわけにはいきません。思想の自由、人文科学の発展のために、こうした文脈が有害であることは明白です。加えて私が残念に思いますのは、石原氏が、このような暴言によってみずからの名声のみならず、日本そのものの国際的名声を傷つけているということを自分自身理解していないということです。しかも、現今のように、きわめてデリケートな国際政治状況のなかに置かれている時にです。
心から皆さんに声援を送ります。

- SALIN Patrick カナダ、モントリオール、大学教員
世界的な大都市の一つの長たる石原慎太郎氏がフランス語に対してこのような侮辱発言をするなどということは、なんとしても受け入れがたい。氏には一刻も早く公式の場で謝罪するよう求めると同時に、マリック・ベルカンヌを中心とする署名活動に賛同します。

- SALON Albert 協会会長
手紙の文面に全面的に賛同し、抗議の署名をいたします。

- SALON Albert 元・フランス大使
文学博士、元・文化参事官、元・大使、FFI=フランス(国際フランコフォニー・フォーラム)会長、ならびに「フランス語の未来」会長として、私は、あなた方の活動を全面的に支持します。どうぞ、東京のフランス大使 Gildas Le Lidec氏には、かつてわれわれがカンボジアで行ったフランス語関係の活動の思い出とともに、氏も、あなた方の率先行動を支持する姿勢を示して欲しいという私の願いを届けてください。

- SAVARD Raymond フランス語教師
日本ほどの文明国で放たれた発言としては、どうしても受け入れがたいです。フランス語は世界中の国々に拡がりをもつ一大文明言語でもあります。石原氏が何を言おうと、そのことだけは変わりません。謝罪すべきです。

- SCHAER Roland パリ、哲学教師
皆さんの活動を全面的に支持します。東京都知事の発言は、司法による仮借なき懲罰に値するものであるばかりか、まったくもってグロテスクです。「物笑いの種になったらお仕舞い」(le ridicule tue)と言いますが、もしもそれが本当ならば、この人物には、面白おかしくも惨めな思い出としての余生しか残されていないはずなのですが。

- SCHUMANN Bert 技師
単純な人間と単純な計算には簡単な言語。複雑な精神の持ち主と複雑な計算には複雑な言語。もしもフランス語が「99」などの数詞のせいで計算に不向きな言語であるとするなら、日本語は、その平仮名、1945個の漢字、カタカナをもって、一体何に不向きであることにされてしまうのでしょう?
追伸:エスペラント語では、数千個の語根、60個の接辞、数種類の語尾だけを使って、数千万個の単語を作り出すことができます。これは一体、単純すぎる言語ですか、それとも複雑すぎる言語ですか?

- SCHROEDER Jean-Marc 営業部長
言葉による侮辱に対して、アジアの人々はヨーロッパ人よりもはるかに敏感であるだけに、今回の石原氏の侮蔑発言には驚きを隠せません。

- SPATARU Andreea Liana 学生
私は13年前からフランス語を勉強しています。フランス語の国際コンクールでも何度か賞をもらいました。私はフランス語とフランス文化をとても愛しています。その美しさ、豊かさ、そしてヨーロッパと世界のなかでの影響力と重要性は否定しようのないものです。東京から放たれた今回のような発言は許し難い差別発言であり、私たちの尊厳と精神の自由、そして世界の文化の豊かさと多様性に対する冒涜です。この貴重なるフランス語は、地上のあらゆる言語とまったく同様、存在し続けるだけでなく、教えられ、学ばれ、愛され、価値を認められなければなりません!

- SUREAU Marie-Claude 心理学者

- SUZUKI Keiichi ロボット工学技士
フランス語は素晴らしい言語です。

- STAUBACH Ludger 教員
東京都知事の発言は、言語学的に見てもあり得ないような無知を映し出したものです。よって、私は、この公的な発言に対して抗議の声を上げるすべての団体を支持します。

- STEINFORT Jean

- STRUVE-DEBEAUX Anne 現代文学教授(高等教授資格保持者)、パリ第12(ヴァル=ド=マルヌ)大学、パリ第4ソルボンヌ大学比較文学研究センター準会員

- TANGAMO Celestin 顧問弁護士
フランス語に対する礼節の欠如について、東京都知事に謝罪を求めます。フランス語が無能であるとおっしゃるなら、今後、フランスの美食にもいっさい手をつけないでいただきたい。

- TARAS Doina フランス語教員
フランス語は世界のあちこちで光輝いています。それはあらゆる領域でのコミュニケーションに適した、豊かで洗練された言語です。

- TARKO Denis
最近になって「アンペラティフ・フランセ」の会報を読み、東京都知事がフランス語は数の勘定ができない、などという発言を行ったことを知りました。侮辱的な発言です。石原都知事に謝罪を求めている在日フランス人の皆さんに同調します。皆さんの活動を応援しています。

- TERRENOIRE Jean-Paul CNRS(国立科学研究センター)名誉研究指導員
フランスの研究者たちは、これまで数学史の上で間断なく光輝を放ってきました。東京都知事石原氏は、計算の領域でフランス語の無能力に関する発言を行うことで、みずからの度し難い無知を証立て、氏が任ぜられている高位の職の名誉を汚しました。もちろん、彼の属する大国が、フランスの学術共同体にとって、その種の無責任かつ侮辱的な発言などよりずっと価値のある国であることはいうまでもありません。

- TEXIER Armand イラストレーター

- THOUVENIN Francois 翻訳家
マリック・ベルカンヌ氏の署名活動に諸手を挙げて賛同します。われらが日本の友人たちは、フランス文化、とりわけフランス語を、もう少し大切にしてくれる人々というイメージがあったのですが・・・。きっと、ほどなく日本人の方から、この誤解を解消しなければならないと思うようになってくれるでしょう。日本ならびにその文化の礼讃者より。

- TORTEL Jean-Luc 医師
署名します。

- TOUT Brigitte 公務員
署名に加わります。このような発言は、石原慎太郎氏ほどの要職にある政治家から発せられるなど、あるまじきことです。

- TREMBLAY 上級公務員
皆さんの活動を心から応援します。賛同者の筆頭にローラン・ラフォルグの名を見ました。私はといえば、パリ市庁の上級公務員にすぎませんが、「多言語主義ヨーロッパ会議」(2005年11月24、25日)の総代表を務めることになっています。http://assisesplurilinguisme.affinitiz.com/
私の名をリストに加えて下さって結構です。頑張って下さい。

- TRIBODET Pierre 退職者
「フランス語の擁護」(DLF)のメンバーとして、この署名活動を支持します。

- VALRANGES Daniel

- VAISSERMANN Romain 教員

- VAN DIXHOORN lidwien プロデューサー
「ラディオ・フランス・アンテルナショナル」の「フランス語」部局は、フランス語に関する最新情報をラジオで世界中に放送し、インターネット・サイトの「フランス語」のページからもアクセスできるようになっていますが、インターネットを介しての日本のリスナーは固定聴取率で群を抜いております。「ラディオ・フランス・アンテルナショナル」の「フランス語」部局として、皆さんの活動と連帯します。

- VINCENOT, Christian / 情報工学学生
東京都知事によるこの種の振る舞いは、まったくの顰蹙もので、それを形容する言葉すら見つかりません!! 一つの民を代表する人間に、この種の発言を好き勝手にさせておいてよいものでしょうか。正直に言って、日本サイドでも、フランス・サイドでも、これに対する反応がほとんど見られない、という事態が私には理解できません。フランス側の代表者たちは何をしているのでしょう?!! われらが駐日大使は、われわれの言語と文化、そしてわれわれの国を擁護するのに全力を尽くしてしかるべきでしょう。大使の義務は、こうした侮辱に立ち向かい、それを公の場で糾弾し、公式の謝罪を要求し、事態に関する真相が早急に明らかにされることを求めていくことにあるはずです! なんたる逃げ腰! いや、なんたる卑怯さ!
フランス側の代表者たちの、おそらくは意図的な消極性にひきかえ、日本に住む同国人たちの一部が、今なお、われらが言語と国に対する愛着心を掲げ、侮辱発言の主に毅然として立ち向かい、われわれの汚辱を雪ぐべく頑張っている姿を見て、私はとても嬉しく思います。とりわけマリック・ベルカンヌ氏と、氏が始めた勇気ある闘いに加わった日本人の先生方全員に感謝の意を表します。そして、私も、皆さんの行動に対する全面的な支持を表明いたします。まだ学生の身ですので、私にできることは、少額の支援カンパと精神的な応援にすぎません。しかし、2008年4月からは、日本で博士課程に登録するつもりでおります。私が現地に到着して、その間、状況に改善が見られないようであれば、私も積極的に皆さんの活動に加わりたいと思います。
勇気をもってください。そして、多くのフランス人が(そしてフランス人以外の人々も)皆さんを支持しており、皆さんのことを誇らしく思っている、ということを忘れないでください。
フランス語万歳。思慮ある日本、万歳。フランス万歳。

- VINCENT Alexis 国際会議通訳
この御仁には、デカルト、ラヴォワジエ、その他、「数の勘定ができない」数学者、科学者たちの伝記をちょっと繙いていただきたいと思います。

- VICENTE Miguel Angel 教員

-VINCENT Yvan 商業テクノロジー関係
こんな発言がなされるなんて、許し難い。われわれは世界中でこのかくも美しき言語を守っていかなければならない。

- WOUTERS Maurice 年金生活者
皆さんの活動を全面的に支持します。

- YOUNG Roslyn 教員養成士
石原氏のこのような発言に抗議します。

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